フリーランスのWebプログラマーになるために退職前にやること

屋号を決めると準備が進む

会社員に比べると社会的信用がまだまだ低いとされているフリーランスは、屋号を持つことで個人の印象を和らげることができます。屋号入りの名刺や銀行口座を作るためにも、最初に屋号を決めておきましょう。退職前に考えておくと、退職後の準備がスムーズです。フリーランスになってから仕事ゼロの状態で営業する人はあまりおらず、フリーランスになったらすぐに仕事が開始できる状態にしてあることが一般的です。
屋号を決めたら事業用の連絡先入りの名刺を作り、水面下でコツコツ人脈作りをしておきましょう。フリーランスのほとんどは、会社員時代の人脈を頼りに仕事を獲得しています。フリーランスの看板を出すなり顧客が自然と集まってくることは期待しないほうがいいでしょう。

料金相場を決める

仕事をいくらで引き受けるかは自由に決めることができます。自由に決めていいといっても、相場を把握しておかないとどのように料金を設定すればいいか苦労してしまいます。相場を知らずに安すぎる料金にすると薄利多売にならざるを得なくなってしまい、高すぎる料金にすると仕事が集まらなくなってしまいます。そこでまず計算したいのが、1ヶ月分の水道光熱費や家賃、食費などの生活費と仕事の経費です。生活費には社会保険料など毎月の支払い分を含めることも忘れないようにしましょう。金額が出たら、1ヶ月間に稼働する日数で割ります。そうすると1日分の報酬の目安が決まります。受注の際に料金の最低ラインを守るようにすれば、自分の相場が値崩れを防ぐことができます。

作業環境を作っておく

作業環境の良し悪しは、作業効率の良し悪しに直結する重要な事柄です。自宅を仕事場にするならば、作業用の机と椅子を作業しやすい部屋にセットし、パソコン周りの環境を整えます。事務所を借りるという方法もありますが、事務所の維持費とその他の費用を全部まかなえるほどの収入が確保されないうちはリスキーです。どうしても自宅だと集中しにくいということであれば、コワーキングスペースなどを活用してみてはいかがでしょうか。

ローン契約やクレジットカード

フリーランスになってから一番困るのが、ローン契約やクレジットカードの契約がしばらくできなくなることです。どんなに稼ぐ見込みがあるフリーランスでも、銀行から信用を得るまでにはかなりの時間がかかります。車や家などの大きな買い物を予定しているなら、ローン審査に通りやすい会社員のうちに済ませておきましょう。クレジットカードも同様で、プライベート用と仕事用のクレジットカードを最低でも1枚ずつ作っておくことをおすすめします。